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人工知能ネタなど書いていきます

AI等、今起こりつつある変化について

年明けに、今起こりつつある変化についてFBに書いたら結構評判がよく、Blog等で残したほうがいいとの声もあったので、せっかくなのでBlog作ってみました。

↓↓↓ 以下本文です ↓↓↓

 

正月なので、今起こりつつある変化について思うところをまとめてみました。ざっくり以下の3つです。


1.AI等のテクノロジー進化の加速
2.グローバル化、ボーダレス化と国内格差拡大の同時進行
3.少子高齢化、長寿化


それぞれみていきます。

1.AI等のテクノロジーの進化の加速

2000年前後、技術や生活の進歩がゆっくりなったと感じた人もいるかもしれません。それは、そのタイミングでテクノロジーが「内燃機関・電磁気」のパラダイムから「コンピュータとネットワーク」のパラダイムに切り替わったからです。


内燃機関・電磁気」で発明されるものが落ち着き、「コンピュータとネットワーク」からの発明品が徐々に生活に浸透するようになりました。ドラえもんひみつ道具に違和感を感じるのは、それが「内燃機関・電磁気」のパラダイムで想像されたものだからです。


パラダイムが切り替わり、これから発明の速度はますます高速化します。2000年頃からしたら、今のスマホの生活は想像もできないと思いますが、速度は更に増します。計算機の高速化、知識のネットワーク化、人工知能の進化とそれらがもたらす生産性の向上が主な理由です。


近未来の人工知能がもたらすインパクトとして大きいのは、知的単純作業の代替とそれに伴う仕事の変化です。知的単純作業を人工知能を利用して自由に扱えるようになることで、働き方が変質します。より大局視ができ、クリエイティブで、ヒューマンタッチな、より人間的とも言える仕事が求められるようになるでしょう。


2.グローバル化、ボーダレス化と国内格差拡大の同時進行

「コンピュータとネットワーク」の普及により割を食っているのは中間層です。オフィスでの単純業務は減り、ネットは勝者総取りになるため、中間層が破壊され富裕層が伸びます。それにより所得の二極化が進んでいきますが、これは人工知能の普及でさらに加速します。


二極化が進むと、国に依存しないグローバルな層と、国に依存しなければいけないドメスティックな層に分断されていきます。各国の右傾化やトランプ現象などは、この流れもくんでいると思われます。


グローバル層の間では、場所や国への依存度が少ない生き方が進みます。最近徐々にリモートワークが化進んでいますが、これはVR/AR/MRの発達で更に加速するでしょう。リモートワークが当たり前になれば、場所に縛られなくなるので、企業の多国籍化はますます進むと思われます。日本の場合、国内市場の縮小も後押ししそうです。

 

強力なAIを持つ多国籍企業がより付加価値を出すようになり、ブロックチェーンベースでの決済が進むことで、国の影響力が希薄化するかもしれません。これまでは豊かな先進国に生まれるだけで、世界のトップ数%の豊かさを享受することができましたが、国家間の格差が縮小し、逆に国内の格差が拡大する可能性もあります。

 

グローバル化、多国籍化、リモートワーク化は、半径2mの肌感覚としても強く感じています。人工知能関連の人材が日本に少ないというのもあるかもしれませんが、知り合いの会社は外国人が多かったり、世界中でリモートワークしていたりしているところが多いです。


3.少子高齢化、長寿化

少子高齢化は分かっていることですが、現在の推計では日本は2030年には3人に1人が高齢者になります。人口動態はかなり正確に予想できるので、これはほぼ確定でしょう。


これに更に輪をかけるのが長寿化です。人口学者の推定によると、2016年に日本で生まれた子供の平均寿命は110歳とのことです。現在の30〜40代も100歳位まで生きるとのことですが、これはテクノロジーによる長寿化が含まれていません。バイオテクノロジーの進化で毎年1年平均寿命が伸びているという話もあり、自分の周りでもさらなる長寿化を信じる人が増えてきています。


平均寿命が100歳以上に伸びることにより、65歳リタイアはありえなくなります。80歳くらいまで働き続ける必要が出てきますが、現在のような働き方を続けるのは無理があるので、働き方の変化が求められます。テクノロジーの進化の加速により求められる知識の変化も早くなるため、何度か学校に戻るのも当たり前になるかもしれません。皆が年齢ごとにある程度決まったライフステージを送ることはなくなり、人によって全く違った極めて多様性に満ちた生き方になる可能性もあります。



超ざっくりですが、最近思うところの要点だけまとめてみました。一部ちょっとディストピアっぽい感じになってますが、人工知能の導入の仕方を工夫したり、メンタルセットを工夫することで、QOL格差はある程度是正できるのではとも思っています。書ききれないこと多すぎだったので、今度スライドにでもまとめます笑